20130710

最近読んでいる本―「伝書」と「にほんのいきもの暦」

最近読んでとても好きになった本を紹介します。


左側の「伝書―しむらのいろ」という本は、染織作家で随筆家の志村ふくみさんの著書です。

お仕事をご一緒している方が、草木染めの好きな私に「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演されていた、と志村さんのことを教えてくださり、その週末に書店で出会って、一目惚れしました。

色と、作品づくりを通じて見てこられた世界観に何度も何度もはっとしました。スケッチもとてもすてきです。

はっとした一節はたくさんあるのですが、今の私が特に仕事と生き方を考える上でありがたいなぁと思った言葉を挙げてみます。
「何のために織るのか、好きだから、やりたいからだけではない。 自分の生きる根源につながる仕事だからだと思う」(p. 69)
「もし自然に反する仕事を続けていたら身体をこわすか、 精神的に行き詰まるだろう。自分のためにはじめたことがいつの間にか人のためにもなっていることが自然の仕事だと思う。」(p. 70) 
何度も読み返したい本です。

右側の「にほんのいきもの暦」は、二十四節気七十二候とともに、身近な動植物を知る図鑑です。

若い芽、繁茂したところ、花、実と、季節ごとに変化する姿も写真で載っているのも氣に入っていて、どの季節に遭遇しても名前を知ることができます。

この本は、ある種の虫を「害虫」と呼ばず、ある種の鳥を「害鳥」と呼ばず、ある種の草を「雑草」と呼ばずに、なおかつ、習性や特性などが書かれている本をずーっと探していたころ、八百屋さんで発見した本です。

「害虫」も「害鳥」も、人間が知らないだけで、何かしらの恩恵すら受けているかもしれないのに、バチが当たるような氣がして、なるべく言いたくない言葉だったからです。

この本では、「害虫」「害鳥」と呼ばれている虫も鳥も、「益虫」「益鳥」と呼ばれている虫も鳥もみんないっしょに名前と写真と特性が書かれています。

幼い頃に「ムクドリ」として記憶した鳥が「ヒヨドリ」で、「ヒヨドリ」と覚えていた鳥が「ムクドリ」だったことが判明したり、おもしろい発見もたくさんありました。

名前を知ると親近感がわくのが不思議です。